
「S甲鉄城のカバネリ」は、登場から時間が経過した今もなお、多くのファンに支持されている人気機種です。
特に、朝一のリセット狙いは、勝利への近道として多くの打ち手が注目しています。
しかし、カバネリのリセット期待値について検索すると、リセット後の期待値だけでなく、ST駆け抜け後の期待値や単発後の期待値、さらにはカバネリの美馬ST後の期待値といった多様な情報が溢れていて、混乱してしまう方も少なくないでしょう。
また、カバネリの朝一の期待値に関する情報や、だくお氏をはじめとする著名な解析者が提供する期待値表も存在します。
一方で、カバネリの短縮時には期待値がない、といった噂を耳にして不安に思うこともあるかもしれません。
この記事では、カバネリのリセット恩恵とは何か、という基本的な問いに答えつつ、複雑な状況ごとの期待値を網羅したカバネリの期待値表を交えながら、あなたの疑問を一つひとつ解消していきます。
- リセット後の狙い目とやめどきが明確になる
- 状況別の期待値と天井短縮の条件がわかる
- ST駆け抜け後や美馬ST後の冷遇・優遇を理解できる
- ゾーン狙いやスルー回数を考慮した立ち回りのヒントを得られる
目次
カバネリのリセット期待値に関する基本情報
- カバネリのリセット恩恵は天井短縮にある
- リセット後の期待値は0Gからでもプラス域
- カバネリの朝一における期待値と立ち回り
- 詳細なカバネリの期待値表でボーダーを確認
- だくお氏が算出したカバネリの期待値とは
カバネリのリセット恩恵は天井短縮にある
パチスロ「甲鉄城のカバネリ」における設定変更後、つまりリセット後の最大の恩恵は、ゲーム数天井が短縮される点にあります。
通常、本機の天井は液晶ゲーム数で1000G+αに設定されており、到達するとST(カバネリチャンス)突入が確定するエピソードボーナス(青7)に当選します。
しかし、設定がリセットされた朝一の台は、この天井が650G+αへと大幅に短縮されるのです。
この仕様により、通常時よりも少ない投資で強力な恩恵を受けられる可能性が生まれます。言うまでもなく、最大天井が350Gも浅くなることは、投資リスクの軽減に直結し、リセット台が積極的に狙われる大きな理由となっています。
この天井短縮の知識は、カバネリで安定した結果を求める上で、基本かつ最も重要な要素の一つと考えられます。
リセット後の期待値は0Gからでもプラス域
設定変更による天井短縮の恩恵は非常に強力で、解析情報によれば、リセット台は0Gから打ち始めても機械割が100%を超えるとされています。
これは、天井が650Gに短縮されることに加え、本機に搭載されている100G、250G、450Gといった規定ゲーム数到達でボーナスに当選しやすい「ゾーン」の存在が大きく影響しています。
特に100Gのゾーンはボーナス当選率が50%以上、250Gまでの当選期待度は75%にも上るとされており、天井に到達する前にボーナスを獲得できる可能性が十分にあります。
ただし、これはあくまで多数の実践データを基にした平均値であり、全ての遊技で勝利が保証されるわけではありません。日によってはゾーンで全く当選せず、天井近くまで連れていかれてしまう展開も起こり得ます。
そのため、「0Gから打てば必ず勝てる」と考えるのではなく、「長い目で見ればプラス収支に期待できる」という認識を持つことが大切です。
カバネリの朝一における期待値と立ち回り
カバネリの朝一の台を狙う際には、いくつかの特徴を理解しておく必要があります。
まず、本機は設定変更をしてもリールの「ガックン(始動時の僅かなブレ)」が発生しません。このため、朝一の見た目だけで設定変更の有無を判断するのは不可能です。
次に、設定変更時は内部的にゲーム数をランダムで加算する抽選が行われています。これにより、データカウンター上のゲーム数と内部の規定ゲーム数にズレが生じ、本来のゾーンとは異なるゲーム数で前兆が始まることがあります。
これを据え置きと勘違いしないように注意が求められます。
朝一の具体的な狙い目
これらの特徴を踏まえた上での具体的な立ち回りですが、多くの解析情報では、安全な狙い目として180Gあたりからを推奨しています。
0Gからでも期待値はプラスとされていますが、より効率を求めるのであれば、ある程度ゲーム数が回っている台や、100Gのゾーンを抜けた直後の台から打ち始めるのが賢明な判断と言えるでしょう。
ヤメ時については、ボーナス後に突入したSTが終了した後、状態を確認して即ヤメするのが基本です。
ただし、100Gのゾーンが非常に強力なため、メダルに余裕があれば100Gのゾーンまでフォローするという選択肢も考えられます。
詳細なカバネリの期待値表でボーダーを確認
リセット後の台を打つ際に、どのゲーム数から打ち始めるべきか、そのボーダーラインを判断する上で「期待値表」が非常に役立ちます。以下に、設定変更後(0スルー)の期待値表の一例を示します。
打ち始めG数 | 初当たりG数 | 期待値 (枚) | 機械割 (%) |
---|---|---|---|
0G | 417.6G | -42枚 | 97.6% |
50G | 369.6G | +31枚 | 101.9% |
100G | 386.4G | -3枚 | 99.8% |
150G | 354.9G | +43枚 | 102.7% |
200G | 314.4G | +99枚 | 106.9% |
250G | 339.4G | +49枚 | 103.3% |
300G | 306.3G | +99枚 | 107.1% |
350G | 269.8G | +153枚 | 111.8% |
400G | 231.3G | +212枚 | 117.9% |
450G | 199.4G | +254枚 | 123.6% |
※上記は特定の条件下での計算値であり、実際の数値を保証するものではありません。
この表を見ると、0Gから打ち始めた場合の機械割は設定1の近似値ですが、50Gを超えたあたりから100%を上回り始め、ゲーム数が深くなるにつれて期待値が大きく上昇していくのが分かります。
特に、ゾーンを抜けた後の200Gや350Gといったゲーム数から打ち始めると、非常に高い機械割に期待できます。
自身の投資リスク許容度と照らし合わせながら、このような期待値表を参考にボーダーラインを設定するのが、有効な立ち回り方です。
だくお氏が算出したカバネリの期待値とは
「甲鉄城のカバネリ」の期待値については、「だくお」氏をはじめ、、数多くの著名なパチスロ解析実践ブロガーによって詳細な数値が算出・公開されています。
これらの解析情報は、膨大な実践データを基にしているため、非常に信頼性が高いと言えます。各解析者が提供する期待値は、計算条件(通常時の平均回転数、ボーナス・STの平均純増、交換率など)が異なるため、数値に多少の差異が見られますが、全体的な傾向はほぼ一致しています。
例えば、リセット後の狙い目や、美馬ST後の冷遇、駆け抜け後の優遇といった本機の基本的な特徴は、いずれの解析情報においても同様に示されています。
特定の解析者の情報だけを盲信するのではなく、複数の情報源を参考にし、共通して指摘されているポイントを理解することが、より正確な状況判断に繋がります。これらの有益な情報を活用し、自身の立ち回りに役立てていく姿勢が求められます。
カバネリのリセット期待値と注意点
- ST駆け抜け後の期待値と短縮の恩恵
- カバネリの美馬ST後の期待値は冷遇か
- カバネリの単発後の期待値も存在する
- 短縮時に期待値ないと言われる理由を解説
- 状況に応じた期待値表の正しい見方
- 総括するカバネリのリセット期待値
ST駆け抜け後の期待値と短縮の恩恵
ST駆け抜け、つまりSTに突入したもののボーナスを一度も引けずに終了してしまった場合も、リセット時と同様に天井が650G+αに短縮される恩恵を受けられます。
さらに、ST駆け抜け後はリセット時よりも期待値が優遇される傾向にあります。これは、ST終了時に次回のボーナス当選時のST突入期待度を管理する「BBランク」の再抽選が行われ、駆け抜け後は高いランクが選択されやすいのではないかと推測されているためです。
高いBBランクが選択されると、駿城ボーナス(ST非突入ボーナス)からでもSTに昇格しやすくなり、結果として出玉性能が向上します。
実際に公開されている期待値表を見ても、同じ0スルーの天井短縮状態でありながら、リセット後よりもST駆け抜け後の方が高い数値を示していることが多いです。
したがって、ST駆け抜けで即ヤメされた台は、リセット後よりもさらに積極的に狙う価値のある、美味しい状態であると言えるでしょう。
カバネリの美馬ST後の期待値は冷遇か
リセットやST駆け抜け後と同様に、上位STである「美馬ST」終了後も天井は650G+αに短縮されます。しかし、同じ天井短縮状態でありながら、美馬ST後だけは期待値が冷遇されているという点には細心の注意が必要です。
実践データに基づく解析では、美馬ST後は他の短縮状態に比べて100Gや250Gのゾーンでのボーナス当選率が明らかに低いという結果が出ています。
ゾーンでの当選期待度が下がるということは、それだけ天井まで到達しやすくなることを意味し、結果として投資が増え、期待値が下がってしまうのです。
この冷遇の理由として、強力な出玉性能を持つ美馬STで多くの出玉を獲得した後は、バランスを取るために内部的に出にくいモードへ移行するのではないか、といった推測がなされています。
いずれにしても、美馬ST後の台を狙う際は、リセット後や駆け抜け後と同じ感覚で打つのは危険です。他の状況よりもボーダーラインを大幅に引き上げ、より深いゲーム数から打ち始めるなどの慎重な立ち回りが不可欠です。
カバネリの単発後の期待値も存在する
ここで言う「単発後」とは、ST駆け抜け(ST1連で終了)とは異なり、駿城ボーナスに当選しSTに突入しなかった場合を指します。この場合、天井ゲーム数はリセットされず、引き継がれます。
駿城ボーナスを連続して引いた場合(スルーした場合)、注目すべきは「スルー回数天井」です。
本機は、駿城ボーナスが4回連続すると、次(5回目)のボーナスでエピソードボーナス(ST確定)に当選するという仕様があります。
さらに、駿城ボーナス終了時やCZ失敗時には、次回のST突入期待度に関わる「BBランク」が昇格する抽選も行われています。つまり、スルー回数が重なるほど、内部的にSTに突入しやすい状態に近づいていくのです。
このため、ハマりゲーム数だけでなく、駿城ボーナスのスルー回数も期待値に影響を与える重要な要素となります。
特に3スル―している台などは、次回のボーナスでSTに突入する可能性が非常に高いため、ゲーム数が浅くても狙う価値が出てきます。データカウンターでボーナス履歴を確認し、スルー回数を把握する癖をつけることが大切です。
短縮時に期待値ないと言われる理由を解説
「カバネリの天井短縮時は期待値がない」という言葉を耳にすることがありますが、これはある一面では正しく、ある一面では誤解を含んでいます。
この言説が生まれる主な理由は、前述の通り、美馬ST後の冷遇区間の存在が大きいと考えられます。
同じ天井短縮(650G)という括りでありながら、美馬ST後だけはゾーン当選率が低く、実際に打ってみると負けやすいと感じることが多いため、「短縮=勝てない」というイメージが広まった可能性があります。
しかし、実際にはリセット後やST駆け抜け後の短縮状態は、通常時よりも明らかに期待値が高く、十分に狙う価値があります。「期待値がない」のではなく、「全ての短縮状態が一律で甘いわけではない」と理解するのが正確です。
この点を理解していないと、美味しいST駆け抜け後の台を見逃したり、逆に危険な美馬ST後の台に早いゲーム数から手を出してしまったりと、機会損失や無駄な投資に繋がります。天井短縮という言葉だけに惑わされず、どの状況に起因する短縮なのかを見極めることが、カバネリを攻略する上での鍵となります。
状況に応じた期待値表の正しい見方
これまで解説してきたように、「甲鉄城のカバネリ」の期待値は、台の置かれている状況によって大きく変動します。したがって、単一の期待値表だけを見るのではなく、状況に応じた複数の期待値表を正しく使い分ける必要があります。
主な状況と狙い目の違い
- 非短縮時(通常時):天井が1000Gと最も深い状態です。ゾーン狙い以外では、450G~500Gといった深いゲーム数からが狙い目となります。
- リセット(設定変更)後:天井が650Gに短縮されます。180Gあたりからが狙い目とされますが、0Gからでも理論上はプラスです。
- ST駆け抜け後:天井650G短縮に加え、内部状態も優遇されている可能性が高い、最も美味しい状態です。リセット後より若干浅いゲーム数からでも狙えると考えられます。
- 美馬ST後:天井は650Gに短縮されますが、ゾーンが冷遇されるため注意が必要です。狙い目のボーダーは300G前後まで引き上げるなど、慎重な判断が求められます。
- 駿城ボーナススルー回数:ゲーム数だけでなく、スルー回数も加味します。3スルー以上している台は、ゲーム数が浅くても期待値が高まります。
これらの状況をデータカウンターやスランプグラフから正確に読み取り、その状況に合った期待値表と照らし合わせて、打ち始めるかどうかを判断する。
この複合的な視点を持つことが、カバネリで収支を安定させるための最も効果的なアプローチと言えるでしょう。
総括するカバネリのリセット期待値
- カバネリのリセット恩恵は天井が650G+αに短縮されること
- 設定変更された台は0Gからでも機械割100%を超える理論値を持つ
- 朝一は内部的にゲーム数がランダムで加算される点に注意
- リセット後の狙い目ボーダーは180G前後からが一般的
- ST駆け抜け後も天井は650Gに短縮され、リセット後より優遇
- 上位STである美馬ST後はゾーンが冷遇される傾向がある
- 美馬ST後は天井短縮時でも狙い目ボーダーを上げる必要がある
- 駿城ボーナス(ST非突入)の連続はスルー回数天井へのチャンス
- 内部的なBBランクが高いほどSTへの突入期待度が上がる
- 100G、250G、450Gのゲーム数ゾーンがボーナスの主な当選契機
- だくお氏など複数の解析者から信頼性の高い期待値表が公開されている
- ヤメ時は基本的にST終了後、状態を確認して即ヤメを推奨
- 黒煙りポイントは1000Gハマり到達時に大きく蓄積する可能性がある
- 有利区間の引き継ぎやリセット条件を意識するとより深く理解できる
- 台の状況を正確に見極め、狙い目を柔軟に変えることが勝利への鍵となる